簡単そうで意外と悩む『祐』子さんの話
文字の入力をしていると 「この字、旧字でお願いします」という依頼がたまにあります。
國とか軀ならまだいいと思うのですが、世の中そんな簡単な話だけには収まりません。
あとWebだと印刷と異なり地味なところで「あれ?」っとなることがあるもんです。
で、もう早速本題。
『祐』子さんって打つのは地味に結構大変なんですぜ。
あと答えも先に書いときます。ローカルで『祐』の字が入力できてもWebブラウザに貼り付けたら
略字になってた、とかよくよくある話です。
答え: 一種あきらめが肝心。コード指定で入力。Unicodeの16進数表記で「FA4F」なので
「祐」と 入力するといいよ!
以後は、その結論にいたったうだうだです。理由とかその結論に到ったアプローチを知りたい方のみどぞー。
「祐子」さんなら話は簡単なんです。でもこの編の名前が示偏(しめすへん)と言いまして、元来
「示」の形がおおよそ正式とされるもので、旧字、というか正字を使っている昔からの会社だの人名
においてはあまり譲りたくない一線であるわけです。
で、結構先人達も困っている人が多かったのですよ。
教えて!goo
「祐」と、言う字の旧字を出したい
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/151182.html
第3水準漢字に位置づけられているために、当時では表示しようがなかったり苦労が偲ばれます。
そしてこれが規格として制定されたのは2004年。PCの歴史でいうなら結構前になりますが、
それでも10年経っていないところからして、そんな古い規格じゃありまへん。
具体的にどんな字があるかということで、イースト株式会社にあった「JIS X 0213:2004 第3水準漢字一覧」
というのを示しておきます。
以上の2つのリンクから、『祐』という字は、 JISコードが「1-89-24」で、ユニコードが「FA4F」
であることがわかります。
あと意外とそこらへんの情報が充実していたのが「ニコニコ大百科」。
単体の文字で探ろうとして、新字の情報しかなくてがっかりしたのが「Wiktionary」。
Webでもちゃんと『祐』は表示できるよ、と示してくれたのが「Cojak」。
なお、探し終わった後に、おまけとして出てきたウィキペディアの「示部」について置いといて、
うだうだなメモもこのへんでー。
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